アクセス解析CGI

ドナー体験記

【 骨髄バンクからの通知 】

ドナー登録した事をすっかり忘れ、6年近く経ったある日骨髄バンクから大きな封筒が届きました。
"骨髄バンクNews 特大号" かと思ったその封筒は、
「ドナー候補者のひとり」 に選ばれた旨の通知でした。

幸いにも提供に問題が無い環境であり、自分にも何の迷いもありませんでした。
そして、最終的なドナーとして選定されたのです。

【 尿道カテーテル & 注射への不安 】

しかしながら、ボクは注射や病院がとても苦手なのでかなりの不安を抱えて居ました。

・どんな痛い思いをするんだろう...
・ドコに何回注射するんだろう...
・手の甲や太腿の動脈とかにも針を刺すのだろうか...
・薬もいっぱい飲まされるんだろうか...
・尿道カテーテルはかなり痛そうだ
・医者や看護師に体中を触られるのかな?
・浣腸されたり、恥ずかしい事をされるのかな?
・全身麻酔中に意識だけがハッキリしてたらどうしよう?


特に注射針には恐怖さえ感じていました。
この体験記では、特に 「注射」 と 「尿道カテーテル」 と 「採取手術」 についての、
詳細な記録を書いてみました。

【 確認検査 】

※ 注射(採血)あり

●右腕(肘内側): 橈側皮静脈から採血 (25ml)
            針の太さ:22G(外径0.7mm)
            チクリとした程度。採血に少し時間がかかった

【 健康診断 】

※ 注射(採血)あり

●左腕(肘内側): 橈側皮静脈から採血 (15ml)
            針の太さ:22G(外径0.7mm)
            チクリとした程度

最終同意までは別の病院だったけど、ここからは病院が変わりました。
身長・体重・血圧・血液検査・採尿・呼吸検査・心電図・胸部レントゲン撮影を行い、
触診・聴診・問診を受ける。
触診はお腹周りを中心に触られ、くすぐったい。
目、首のリンパ、喉を診る。胸と腹を聴診全身麻酔は前投薬無しで、
静脈による(有名な)プロポフォール輸注だと説明を受ける

【 自己採血1回目 】

※ 注射(点滴・採血)あり

採取量が多いので、自己採血を2回行う事になりました。
献血みたいな感じかと思い、採血に時間もかかるだろうから
片手で読める小さな本を持参しましたが、実際は全く読めませんでした。

病院の方針なのか、自己採血時には安全の為に点滴をするそうである。
先に血液量の補正の為の点滴を行い、点滴終了間際に採血を行いました。
これにより両腕が塞がる事となり、本は読めなかったのです。
採血は"輸血部"と言う専門の部署で行いました。


●右腕(肘内側): 橈側皮静脈から点滴 (500ml) 
            針の太さ:21G(外径0.8mm)、針は翼状針を使用
            穿刺者 :看護師
            点滴は電解質輸液のラクテック(乳酸リンゲル液)を輸注
            薬剤では無く、ポカリスエットの様なものらしい
            普通の注射と同様の消毒をした(アルコール系のみ)
            チクリとした程度
            点滴時間は50分くらい

●左腕(肘内側): 橈側皮静脈から採血 (250ml)
            針の太さ:18G(外径1.2mm)、留置針で極太です
            穿刺者 :輸血部の男の先生
            手術時の様な念入りの消毒をした
            おそらく、アルコール系 → ヨウ素系 → アルコール系で計3回
            少し痛かったが、針が太いからか直ぐに終了した(献血と同程度)


肘内側からだったけど、初めての点滴を体験しました。
点滴してからの採血だからか、体のふらつきや貧血も無し。
点滴終了後、何回もトイレに行きたくなって困りました。
予想していた鉄剤(増血剤)の処方はありませんでした。

【 自己採血2回目 】

※ 注射(点滴・採血)あり

1W後に前回と同様の処置を行いました。
前回の右腕の注射跡は目立たないのに、左腕の跡は残ってるので質問すると、
「針の太さが違うから」 との回答を得ました。


●前回とほぼ同じ場所に注射針を刺されました

 「同じ場所にそんなに刺して大丈夫なの?」 と、先生に質問すると
 「あー大丈夫大丈夫、患者さんはもっと刺してるよ」 との答え

やはり鉄剤の処方はありませんでした。

【 入院1日目 】

※ 注射(点滴・採血)あり

≪ 検査と採血 ≫
 身長・体重・体温・血圧・血中酸素濃度・心電図を測定し採血・検尿・胸部レントゲン撮影を行う


●右腕(肘内側): 橈側皮静脈から採血 (15ml)
            針の太さ:22G(外径0.7mm)
            橈側が刺し易いのか安全だからか、ここばかり狙われる
            そう言えば尺側に刺された事って数回しかない

≪ 病室へ ≫
 病室は血液内科以外の患者さんも同室する8人部屋だった。
 各ベットはカーテンを閉め切り、患者同士の交流があまり無い様だ。
 手術用ストッキングを履く為、足のサイズ(足首・脹脛・太腿)を看護師に測られた。
 看護師に腰部を見て貰うが、剃毛は無しとの事(良かった)
 この病院では浣腸も行わないとの事(良かった)

≪ イキナリ点滴開始 ≫
 しかし...血液検査で僅かな異常値があったから
 今夜から点滴を行うとの恐怖のお達しがありました。
 通常の場合、点滴は手術当日かららしい。


●左腕(手首): 橈側皮静脈から"点滴ライン"を作る
          針の太さ:20G(外径0.9mm)、留置針で太いです
          穿刺位置:手首の橈骨茎状突起から肘側へ6cm下
          穿刺者 :執刀医

          そんなトコに針を刺すなんて初めてで、恐怖を感じた
          手首だからとても痛いのに、手術明けの日までずっと刺しっ放しとなる
          電解質輸液のソルデム(開始液)を輸注される
          点滴液が無くなると補充すると言う、継続的なものであった
          点滴バックには部屋No.と患者名等が書いてあり
          交換や追加時などは、必ず名前の確認をされました。
          この点滴ラインは、他の薬剤を入れたり麻酔薬を落としたりする時にも使うらしい


≪ 尿道カテーテル交渉 ≫
 うつぶせで執刀医に腰を見せ、採取部分の触診を受ける。
 もはや "くすぐったい" とかは言ってられない。
 通常の穿刺針(長さ)で大丈夫との事。

 尿道カテーテルはイヤなので、執刀医の先生にやらないで欲しいと懇願するが
 麻酔科の先生が来て 「必要なので絶対やる」 と却下された。
 涙目で交渉の結果 「手術後、速やかに抜く」 と言う事にして貰った。
 執刀医と麻酔科の先生でナニヤラ相談していた様だけど...
 これが良かったのか、悪かったのか...

 麻酔科の先生から
 「麻酔から覚めた直後は、気管に人工呼吸用のチューブが入ったままです。
 直ぐに抜きますので、慌てて自分で抜いたりしないでね」 との説明が!
 目が覚めた時、喉にそんな異物が入ってたら大暴れしちゃうかも(>_<)

 ずっと点滴を落としっ放しなので、頻繁にトイレに行きたくなり緊張もあって、
 その夜はほとんど眠れませんでした。予想していた眠剤や下剤等の処方も無しです。

【 入院2日目(採取手術日) 】

※ 注射(点滴・採血・輸血)あり

≪ 恐怖の輸血ライン ≫

●左腕(手首): ソルデム(電解質輸液)が継続的に輸注される
          ペンマリン(ペニシリン系抗生物質)の輸注も追加される

●右腕(手首): 橈側皮静脈から"輸血ライン"を作り、手術中の自己血輸血に備える
          針の太さ:18G(外径1.2mm)、留置針で極太です
          穿刺位置:手首の橈骨茎状突起から肘側へわずかに2cm下
          穿刺者 :執刀医(しかも2人がかりで)

          左手首の穿刺位置とはかなり違うのは何故?
          極太18Gでの手首への穿刺だったので、かなりの痛さ(>_<)
          「先生!そこって手首の骨(橈骨)なのでは?」
          (↑なんて、あまりにも痛くて言えなかった)

          穿刺と同時に15mlの研究用検体を採血したが
          なかなか採血できず、かなり時間がかかる(血がなかなか出てこない)
          何回も手のひらをグーパーさせられたが、なかなか採れない
          その間も強烈に痛い。涙が出そうになる
          「だから!そこは血管じゃなくて骨だってば!!」
          (↑もちろん言えなかった)

          全ての中で1番痛かったのは、この注射(輸血ライン)でした
          結局、輸血漏れも無かったし、刺したトコはちゃんと血管でした
          さすが血液内科の先生!


朝一でシャワーを浴び、何回もトイレに行っておきました。
恐れていた浣腸は無かったけど、ただ、ただ、右手首18Gの輸血ラインが痛い。


≪ いよいよ手術室へ ≫
 ストッキングを履き、病衣のまま手術室へ歩いて向かう(点滴台をひきながら)
 左手首には20Gの点滴ライン、右手首には18Gの輸血ラインの針が刺しっ放し。
 手術準備室で名前を確認され、サンダルを手術室用に履き替えて帽子を被る。
 麻酔科の先生と歩いて手術室に入室する(やっぱり点滴台をひきながら)
 手術室は3号室。「おぉ! (パチンコの)確変だね!」 と言うと「ふっ」 て、鼻で笑われる。

 手術室には看護師さんが数名居るだけで、まだ執刀医たちは居ない。
 外来でも病棟でも見かけなかった看護師さん達なので手術室専門の
 看護師さんだろうな〜と思う。
 手術室の薬品棚は壁に埋込み式で、思ったほど沢山の薬品は置いて無かった。
 手術中の写真撮影は執刀医の先生から許可を頂いており看護師さんに
 デジカメを託した(実際に撮ってくれたのは研修生らしい)
 麻酔科の先生に 「麻酔をかける時はちゃんと言ってくれ」 とお願いした。


≪ 手術開始 ≫
 上の病衣のみ脱ぎ、自分で補助ベットに乗って仰向けに寝る。
 隣に大きいベットがあり、麻酔後にそこへ移されるんだろうな〜と推測する。
 意識がハッキリした状態で(ドキドキした状態で)手術の準備が進む。
 心電図、血圧計(2分半毎自動測定)、酸素マスク、酸素濃度測定器が装着される。
 今はドキドキして血圧も高く、心電図も異常じゃないのか?
 麻酔に落ちた後の測定値が重要なんだろうな...
 電光版に胸部のレントゲン写真が貼られる。胸部のレントゲンって何の関係が?
 手術室の時計を見ると9時少し前
 いよいよかな...

 「ボーっとする薬を入れますよ〜」 by麻酔科の先生
  左手首の点滴ラインから入れた様だ。
  直ぐに天井がぼやけるが意識はハッキリしている。
  ドコまで麻酔に落ちずに起きていられるか、目を開けてチャレンジする。

 「麻酔をかけます。少し(手首が)チクチクしますよ〜」
  とは言われたが、ちょっと待ってもチクチクしない。

 「もう麻酔を入れてるんですかぁ?」
 「はい」 (←これが最後に聞こえた言葉だった)


 ...意識無し...


 なぜか何人かの人達に呼ばれてる。
 ほっぺを軽く叩かれている様な気もした。
 目を開けると、何人もの看護師&麻酔科の先生がボクの顔を覗き込んでいる。
 その瞬間は何が起こったのかまるで分からなかった。

 体は重く動かず、少し意識朦朧とした状態で
 「尿道カテーテルを抜きますよ〜」 by男の看護師 or 男の先生
 この時点で 「骨髄移植(採取)手術」 をしていたんだと思い出す。

 尿道カテーテルを抜かれた感触があったが、痛くなかった。
 もしかしたらキシロカインゼリー等を塗ってくれてたのかもしれない。
 気管用チューブはいつの間にか外されていて苦しくなかった。
 手術室の時計を見ると11時過ぎ

 恐るべし全身麻酔



※手術中の措置(局所麻酔や痛み止め等は一切無し)

●左腕(手首): ソルデム(電解質輸液)の輸注
          ペンマリン(ペニシリン系抗生物質)の輸注
          ビカーボン(重炭酸リンゲル液)500ml の輸注
          生理食塩水500ml の輸注
          昇圧剤の投与(麻酔科の判断で)
          プロポフォール(全身麻酔薬)
          麻酔直前に入れた投薬名は不明

●右腕(手首): 自己血の輸血250ml×2

●左右の腰部(腸骨): 900mlの骨髄液を採取
              骨髄液採取用の穿刺針を使用
              針の太さ:15G(外径1.8mm)
              皮膚の穴:左右1箇所ずつ
              腸骨への穴:左右約10箇所ずつ


 「手術は無事に終わり、骨髄液はあちらの先生が持って行きましたよ」by看護師
 「良かった...」 (もう終わった気になったが、まだ先が長かった)


≪ 病室に帰って来る ≫
 ベットに寝たまま手術室を退室、エレベーターに乗り病室に帰ってきた。
 天井しか見えなかったけど、ドコを通ってるかは分かった。
 このベットは元々、病室で自分が寝てたベットだ(手術中に運んで来たのであろう)
 口には酸素マスク、右手指に酸素濃度測定器、胸や肩には無線タイプの心電図端子が
 装着されており、あまり身動きができない。
 酸素マスクは思ったほど苦しくない。

 腰はあまり痛くなく、起き上がれそうだが止めておく。
 喉は少し痛く、声も少しハスキー
 麻酔に落ちてから手術着に着替えさせられ、T字帯を付けられたのであろう。
 体は手術着のまま、股はT字帯のまま、足はストッキングのまま採取患部には
 大きめのガーゼ等が貼られている様だ。


●左手首の点滴ラインからは、電解質輸液と抗生物質が連続して輸注されている

●右手首の輸血ラインは、輸血こそ終わってるがまだ針は刺さったまま


≪ 手術直後なのに元気 ≫
 病室に着いた時にはすっかり目が覚めていた。
 点滴ラインの左手は動くので、覚醒20分後には自分で自分の寝姿の写真を撮った。
 手術中に撮って貰った写真も確認した。

 撮って貰った写真を見る限り、手術中は"お尻丸出し"の場面もあった様だ。
 うつぶせにされ膝は軽く曲げられ、お腹とか体の下にはマットが入れられている。
 もちろん尿道カテーテルも入れられている。
 カテーテルを入れる時は、少なくても(下半身)半裸であったであろう。
 自己血輸血は手術中に終わってたらしく、右手首の"恐怖の輸血ライン"がまもなく外され、
 酸素マスクも外された。

 15時頃、コーディネーターから手術後のアンケートを受けた。
 腰はあまり痛くないが、右手首の輸血ラインがとても痛かったと回答する。
 患部があまり痛くなかったのは、全身麻酔がまだ少し効いていたからだと考えられる。
 執刀医の先生から、骨への1回の穿刺で予想を超える量の骨髄液が採取できたので
 穴を開けた数は少なかったと教えて頂いた。


≪ 手術後の採血 ≫
●右腕(肘内側): 橈側皮静脈から採血 (7ml)
            針の太さ:22G(外径0.7mm)

 また採血だよ...両腕は穴だらけだ...
 さっき外した右手首の輸血ラインから採血できなかったのか?
 患者さんに比べれば大した事ないと思って頑張る!
 チクリとしたけど...そろそろ慣れてきたか?
 いいや、注射なんて慣れないよ(苦笑)


≪ 問題無し ≫
 その後は、幸いにも大きな痛み・発熱・吐き気等は一切ありませんでした。
 手術直後からとても元気で、何事も無かった感じです。
 手術直前&直後の記憶も飛んでなくて鮮明です。
 夕方以降になると腰に軽い鈍痛がありましたが
 痛み止め・吐き気止め・解熱剤・胃薬等の経口服用薬の処方も一切ありませんでした。


≪ 予想外の戦い ≫
 しかし...
 ここからが尿意との戦いであった。

 この病院では、手術明けの次の朝までベットから降りる事は許されない。
 ドナーの安全の為に、立ち上がる事は明日まで禁止されているのだ。
 絶え間なく点滴を受けてるのでトイレに行きたい。
 でも、ムリを言って尿道カテーテルを抜いて貰ったので排尿する事ができない。
 "尿瓶" を使ってくれと言われたが、そんなの使った事が無いから躊躇う。
 どんな体勢でするのかも、使用方法を全く知らないのだ。

 夕方、尿意のガマンの限界が近づいた頃、執刀医の先生に
 「もう起き上がれるからトイレに行かせてくれ」 と懇願するがダメ。
 「もうこんなに元気!もうすっかり大丈夫!」 と必死でアピールするがダメ。
 車椅子や歩行器の利用など、色んな提案をしてもダメ。
 また涙目になってお願いしてもダメ。

 "尿瓶" はムリだと言うと、ポータブルトイレを持って来てくれたが8人部屋で
 それを使うのはもっとムリ(>_<)
 トイレ担当の看護師さんが可愛いかったので、そんなの絶対にムリ(>_<)

 結局...ガマンにガマンをして、初めて "尿瓶" に放尿しました。
 変な体勢になると、心電図の機械がピーピー鳴ってしまうし...
 8人部屋で隣が近いのに...
 看護師(女性)がいつ来るか分からなくてビクビクしながら、何回も放尿しました。
 尿量を測ってるらしいけど、"尿瓶"の交換に看護師を呼ぶのも凄く恥ずかしかった。
 しかもこの日1日は絶飲絶食(前日の21時から)
 水は飲めず喉は渇き、飴すら舐めれず、でも点滴を受けてるから体は潤ってしまい
 その夜は激しい連続尿意の為にほとんど眠れずとてもツライ夜となりました。

【 入院3日目(手術翌日) 】

※ 注射(点滴)あり

≪ 解放へ ≫
 "尿瓶" との格闘ですっかり寝不足だった手術明けの朝
 執刀医の先生から傷口の消毒と診察を受け、やっと解放の許可が下りました。
 傷口もキレイで絆創膏のみになりました。

 そして念願だったトイレでの排尿へ...(点滴台をひきながら)
 手術直後に尿道カテーテルが抜かれてるから痛みはありません。

 う〜ん。。。幸せ。。。トイレで排尿できるって素晴らしい。。。
 しかし...膀胱に空気が溜まってたのか
 放尿後にお○んちんが「げふっげふっ」と咳き込んでぶるぶる震えました。
 これにはビックリ(@_@) できれば落ち着いてもう1回見たいな(笑)


●左手首の点滴ラインからは、電解質輸液と抗生物質が輸注されています
 手術着&T字帯から、持参したスウェット&パンツに着替えました。
 着替える時は点滴チューブの連結部を一時的に外してくれました。
 そして水も飲め、久しぶりの食事も取れました。


≪ 点滴が一時終了 ≫
 いま落としてる点滴が終わったら、夜まで点滴が無いと言われました。
 その点滴液が全て終わった時、自分の血液が点滴ラインのチューブに逆流してしまい
 看護師が修正中に床に流血してしまいました。逆流は浸透圧の影響だそうだ。
 夜に改めて針を刺すのがイヤなので、点滴ラインは刺したままにして貰いました。
 チューブに少しだけ血液が逆流しましたが、薬剤が入ってるので固まらないそうです。


≪ 昼間はヒマ ≫
 昼間は本を読んだり、持参したPCでネットをしたり病院を探検したりして過ごしました。
 じっとしてると痛くないのですが、歩いたりすると腰にズシンと響きます。
 最初だけは手すりに掴まって歩きました。


≪ 放置プレイ? ≫
 しかしまぁー
 8人部屋の他の7人の所へは、先生や看護師が良く来るのにボクの所へはほとんど来ない。
 元気だし、何の治療も必要無いからだろうけど...
 ちょっと寂しい...


≪ 全ての点滴が終了 ≫
 そして...
 夜の抗生物質点滴1本で全ての点滴が終了しました。
 消灯後でしたが、左手首20Gの点滴ラインを抜いて貰いました。
 この時に初めて 「点滴針(静脈留置針)はプラスチック製で柔らかい」 と知りました。
 思い出してみれば、採血時などはステンレス等の金属針でした。
 本日も経口服用薬の処方は一切無かったし両腕が解放されたその夜は、
 やっとぐっすり眠れました。

【 入院4日目(退院日) 】

※ 注射(採血)あり

≪ また採血 ≫
 ぐっすり眠ってた朝の5時半、採血するからと起こされました。
 ここまで来るともう 「パブロフの犬」
 自然に左腕を差し出して居ました。
 「また橈側皮静脈から採るんでしょ!さっさと採って!」 って思いながら...


●左腕(肘内側): 橈側皮静脈から採血 (7ml)
            針の太さ:22G(外径0.7mm)
            針は太くないが、ちと痛かった
            痛さは看護師の腕もあるよね


≪ 退院許可 ≫
 朝食後に執刀医の先生が傷口の消毒を行った。
 体調も良く傷口もキレイで問題なし。退院許可を頂きました。
 しかし血液検査の結果、炎症反応が出てるから抗生物質を飲んで下さいとの事。
 サワシリン(ペニシリン系抗生物質)が3日分処方されました。


≪ 家に帰る ≫
 そして退院しました。
 ナースセンターには婦長さんしか居らず、みんな忙しいらしい。
 執刀医の先生も看護師さん達からも、誰からの見送りも無かった...
 ただ、荷物を抱えて普通に病棟から出ただけって感じ。
 ボクが患者じゃないからか? これがこの病院の退院風景なのか?
 コーディネーターさんは最後まで見送ってくれたけど
 やっぱりちょっとだけ寂しかった...

 じっとしてると腰の痛みはほとんど無いが、タクシー乗車時や階段の上り下り
 両手に荷物を持っての歩行は少しきつかった。
 帰りの電車は混んでて暫く座れず、また少し涙目に...
 何かに腰をぶつけた時などは、声が出なくなる程痛かったです。
 固いイスに座る時などは要注意でした。
 その後、患部に触ったりぶつけたりしなければ、特に大きな痛みはありませんでした。

【 術後健康診断 】

※ 注射(採血)あり

≪ 最後の採血 ≫
 肘からの採血時は腕を交互に差し出し、左右のどちらかに偏る事がない様にしていた。
 次は右腕の番なのだが、右は利き腕だし...これが最後だし、どうしよう...
 悩んだが、予定通り右腕に。

 今回は一般外来と同様に、採血専門の部署で採血と採尿を行った。
 3人が並列で座り、次々と採血されていく
 採血台の箱の中には、夥しい数の使い捨てられた針の山が!
 ダイビングで言えば、ガンガゼ畑のすぐ上を泳いでる様な恐怖を感じる


●右腕(肘内側): 橈側皮静脈から採血 (9ml)
            針の太さ:21G(外径0.8mm)
            外来の採血室では21Gと22Gを使い分けてるそうだ

            これが最後と思って頑張ろう!
            そんな健気な想いとは裏腹に、やはり注射はチクリと痛い
            事務的に作業されてる感じがして、抜く時にもチクリとした
            「あ、痛かった?」 by看護師
            「はい、少し...」 ( ←建前 )
            「痛いって分かってるなら気をつけてくれ!」 ( ←本音 )


≪ 最後の問診 ≫
 執刀医に傷口を診てもらいましたが、傷跡は殆ど分からなくなってるらしい。
 血液検査&尿検査の結果、全く問題がありませんでした。
 本日の血液検査の値は、健康診断時の値に戻ってるそうだ。
 つまり 「すっかり元通りになった」 って事。
 少し心配してたけど、良かった。。。
 執刀医からは改めてお礼を言われ、診察室を後にしました。


≪ 全てが終わって ≫
 コーディネーターさんからも連絡があり、問題無しと伝えました。
 これで骨髄移植の予定された全工程が終了になります。
 (電話によるフォローアップなどは続きます)

 まさか自分が選ばれるとは思わなかった骨髄移植。
 長かった様な気もしますが、あっと言う間だった気もします。
 何よりも何の問題も無く無事に終わって良かったです。

 患者さんのその後は分かりませんが、ボクの強靭な造血幹細胞なら大丈夫です!
 早く良くなって下さいね。。。

【 注射等の履歴 】

確認検査 右腕肘(新規) 採血
健康診断 左腕肘(新規) 採血
自己採血1回目 右腕肘(新規) 点滴
左腕肘(新規) 採血
自己採血2回目 右腕肘(新規) 点滴
左腕肘(新規) 採血
入院時検査 右腕肘(新規) 採血
左手首(新規) 点滴
手術前 左手首(継続) 点滴
右手首(新規) 採血
手術中 左手首(継続) 点滴
右手首(継続) 点滴(自己血の輸血)
尿道カテーテル(新規)
気管カテーテル(新規)
手術後 左手首(継続) 点滴
右腕肘(新規) 採血
安静日 左手首(継続) 点滴
退院前検査 左腕肘(新規) 採血
採取後健診 右腕肘(新規) 採血

【 今回の移植で知ったマメ知識 】

・骨髄液は、採取量よりも含まれる造血幹細胞の数が重要である
 → 採取手術中に検査をするらしい

・体のリンパ線からリンパ液を採取するのは困難
 → 血液に30%含んでいる為、血液から採る方が簡単

・一卵性双生児間の移植より、二卵性双生児間の方が成功率が高い
 → GVHDが起こるから(全く起こらないより良い)

・自己血の採血バックに血が固まらない薬を入れて保存するが、輸血時はそのまま使う
 → 問題ない量である為、輸血された体の中では固まらない

・先に電解質輸液の点滴をしてからの自己血採血だと、薄くなった血が採れるのでは?
 → 浸透圧の関係で点滴液は末梢血管に行く為、メインの血液へは4分の1しか混ざらない

・体内の血液量が少ない or 多いの判断は腎臓のセンサーが検知して
 ホルモンを分泌して血液調整する

・体調不良(下痢等)の時は自己採血を行わない
 → 病気の状態の血液を採り、それを体に戻すのは問題があるから

・もし将来自分が発病した時、今回移植した患者から逆に骨髄液を貰えるのか?
 → ムリ。患者は発病の既往者になる為、その元患者からは採取できない

・電子カルテは手書きのカルテもイメージスキャンしており、自由に表示できる

・水銀式の血圧計は、聴診器の音を聴いて測定する

・血管注射時に少しなら血管に空気が入っても大丈夫

・静脈注射時、採血の時は自然に血が出て行くのに、点滴の時は入っていくのは何故?
 → 浸透圧の関係からそうなる(点滴液が無くなったら血が逆流した)

・骨髄液採取時に骨の表面の血管は傷ついて出血するが、皮膚表面からしか止血できない

・骨髄液採取直後は、白血球が増えて赤血球が減る。炎症反応は暫くしてから出る
 → 病原菌に感染した時だけでなく、体に傷が付いた時も白血球は増えるそうだ

・救急病院内に居ると、救急車のドップラー効果が体感できない
 → サイレンが一番高く聞こえる時に止まるから

・病院食がとても質素&少量&ヘルシーだったので、このままなら痩せられると思ったが
 退院後に簡単にリバウンドしてしまう

・ナースコールすると、意外と早く来る

【 最後に 】

本当に本当に注射はキライでした。
でも...
「自分の骨髄液をドコかの誰かが待っている」
「患者さんの方が苦しい。自分にできる事をしなきゃ」
との思いで、何とか乗り越えられたと思います。

< 命をかけて自分を待っててくれた人が居る >

嬉しい事じゃないですか!!

骨髄提供は少なからずも痛みや苦しみが伴います。
こんなに何回も注射針を刺すんですよ。
でも、そんなのは些細な事なんです。
ちょっとの頑張りであっと言う間に終わっちゃいます。

確かにリスクもあります。
家族からの反対もあるかもしれません。
ドナー選定された方は、総合的に良く考えた方が良いと思います。

しかし...
少しの勇気と頑張りで救える命があります。
自分からの "命のお裾分け" で
自分と同じ血液が流れる人ができるんですよ。
素晴らしい事だと思います。

もし、次の機会があったら
ボクは迷わず提供するでしょう。

※掲載されている文章・写真・図表などは、原作者の許諾を得て掲載しております。
無断での転載を禁じます。
このサイトは、チーズとチーズケーキの専門店、オーダーチーズ・ドットコムと、フランス・ボルドーより、ビンテージワインの直輸入販売を行なうオールドビンテージ・ドットコム、フラワー電報のボックスフラワー電報胡蝶蘭 贈答,により運営されております。