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ドナー体験記

骨髄バンクからHLA型一致の知らせ

昨年夏、20年ほど前から登録していた骨髄バンクからHLA型一致の知らせが届きました。
実は初めてではありません。今までに3回もこの知らせは来ていたのです。
でも、3回とも途中でコーディネートは中止になっていました。

なので今回こそ、ぜひ提供したいと思ったのと同時に、今回も提供には至らないのではないか…という気持ちがわきました。
ところが、今回のコーディネートは着々と進み、あっという間に家族の同意の日を迎えました。

家族は、まず夫と、ともに小学生の息子たち、そして近くに住む夫の妹。
そして遠方の兄に相談しました。
すこし離れたところに住む高齢の母には、事後報告することにしました。
なぜなら前回のコーディネート時に心配をかけたからです。

ただ母には骨髄提供についていささか勘違いしている部分がありました。半身不随になる、など。

10月。
入院は2泊3日。すべて平日。
病院の都合でしょうが、骨髄提供に適した人=働き盛りの人が、3日仕事を休むのは難しいだろうと思います。
今後は企業の理解、支援がもっと増えてくることを期待したいと思います。

骨髄バンクに登録した理由

骨髄バンクに登録した理由をよく聞かれます。
当時、住んでいた町でたまたま通りがかった日本赤十字の前に骨髄バンクの幟が立っていたからだったと思います。
その時に、簡単に登録できること。臓器提供とは違い、生存中に提供できることなどが私の心に飛び込んできたのだと思います。

でも、実際に今回、提供したことで、思い出した出来事がありました。

小学5、6年のころの同級生に、いつも元気で運動神経抜群でクラスのムードメーカーだったI君がいました。

ある日、風邪ひとつも引かないようなI君が数日学校を休んだのです。
1日、2日はただ『静かでいいなー』くらいにしか思っていませんでした。
だが、3日、4日……と経つうち、I君のことが心配になってきました。

I君が登校する前の日、担任の先生から話がありました。
「お休みしているI君のことです。実は、I君自身の病気や怪我ではありません」

そう聞いて、ほっとしました。ところが、

「I君にはお兄さんがいました……。I君のお兄さんは白血病という病気でずっと入院していました。しかし、治療の甲斐なく先日亡くなりました」

その時、私が驚いたのは、I君にお兄さんがいることすら知らなかったこと。
そしてそのお兄さんというのは、私とは一つか二つしか違わない子供だったということでした。
20年前、骨髄バンクの幟を見て何の違和感もなく自然に登録できたのは、こんな小学生のときの体験からかもしれません。

骨髄提供は思ったほど負担にならない

提供後に思うことは、骨髄提供は思ったほど負担にならないということ。
確かに入院中、同僚には負担をかけてしまうかもしれません。
家族には心配や不便をかけてしまうでしょう。
友人からは「やめておけば?」なんて言われるかも……。

でも、提供した後、私は人生の大きな目標のひとつを達成した気がしました。
こんな自分でも、もしかしたら誰かの命を救えたのかもしれないのです。
こんな短い日数で、こんなに多くの方の協力を得て、私は人生の目標を達成したかもしれないのです。

帰宅した日、息子たちは一回り大きくなったように見えました。
家を離れ、寂しかったのは私の方だったのかな。

患者さんは20代の男性と聞きました。
どんな方なのか。
お元気になったのか。
きっと、健康を取り戻されたのだろうと、信じています。
あなたのこれからの人生に乾杯したい気持ちでいっぱいです。

I君にいつかまた会えたら、この話をして、お兄さんを偲びたいと思います。

たくさんの方に、骨髄提供が日常のほんのわずかな時間で、できることを知ってほしいと思います。
お仕事の中の36時間を
家族と過ごす36時間を
自由に過ごす36時間を

提供を待つ患者さんのために、いただけないでしょうか?

健康で過ごせることの感謝を、提供という形で現してもらえないでしょうか?

一人でも多くの、助かるかもしれない尊い命が、健康なあなたによって救われるように。


提供から、もうすぐ1年がたちます。再びまた別の誰かの役に立てることを願って(2度目の提供ができるように)、今後も健康づくりに励んでいきたいと思っています。

最後に。
提供に際して、こと細かにご説明、お心遣いいただいた骨髄バンクのコーディネーターさん。
和やかな雰囲気の中、採取が辛くならないようにと気を使ってくださった病院の先生とスタッフの皆さん。
快く送り出してくれた夫と息子たち。
留守中お世話になった義妹。遠方からメールや電話で励ましてくれた兄。
健康に生み育ててくれた両親に……

感謝!

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