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ドナー体験記

骨髄提供体験談

はじめまして。私は20代の女性です。骨髄提供という貴重な体験をさせていただきました。
提供が決まってから、このサイトの体験談を何度も訪問して読んでいました。次のドナーの為、私も投稿させていただきます。

1.登録
登録したのは、大学生の時です。7年ほど前になります。献血の呼びかけボランティアをしていて、そのキャンペーン中に軽い気持ちで登録しました。
登録してしばらくは何もなく、年に1回のニュースが送られてくるのみでした。

2.通知
2017年9月。
オレンジ色の大きな封筒が届きました。
登録した時点で住んでいた実家に届いたので、親に開封してもらいました。中に入っていたハンドブックを読み、親は最初から怖がっていました。反対、とまではいかなくても全面的に賛成はされませんでした。私自身は迷いなく、すぐに必要事項を書いて返信しました。

3.事前検査
2017年10月。
幸い、住んでいる市に採取を扱っている病院があった為、まずはそこで面談を行いました。担当コーディネーターさんは女性の方。住所が他県でしたが、住まいは同市とのことで、少し身近に感じました。
骨髄提供をお願いする、のではなくあくまで説明するだけの立場。いつでも辞退できますとのことを何度も聞いたのを覚えています。 そのまま、採血し身長、体重、血圧を測り、事前検査。大きい病院に普段来ることがなく、物珍しくキョロキョロしていました。
提供するのに都合の悪い期間がないかどうかも聞かれました。仕事等で忙しい時期を伝えました。検査後、2週間ほどで「問題なし」の結果が届きました。

4.最終同意
2017年12月。
電話にて、決まりましたとのお知らせ。また、採取の希望日程も聞きました。親に伝え、職場に伝えます。
職場には、同じ時期に休暇を取る職員がおり、そこはバンク側に伝え、ずらしてもらいました。入院4日+予備日1日として5日間休みを申請しました。 親を説得するのが一苦労でした。インターネットや知人からいろいろ情報を集めていたようなのですが、後遺症とか死亡例とか悪い情報ばかりが目に入っていたようです。 両親が最終同意面談に同席し、ドクターに不安なところを質問していました。
ドクターは質問に丁寧に答えてくれていました。執刀医の先生はこの日は不在で、両親は執刀医のドクターにも会いたかったようです。なんとか同意を得ました。
親は、バンク側から採取後の職場への配慮をしてほしいようで、何度もドクターに話していました。ドクターからコーディネーターさんに「何か考えてきて」のようなことを言っていました。
後日、自宅へ職場へ渡す用のパンフレットが送付されてきました。

5.採取前健康診断
2018年1月。
採取のひと月と少し前、採取前健康診断へ行きました。血圧、採血、尿検査、心電図、耳の出血時間、肺機能。検査も物珍しく、不謹慎ですが楽しかったです。肺機能検査が初めてで、少し手こずりました。
今日の検査の流れを紙に書いてくれていて、見通しがもてて良かったです。麻酔科医の診察、執刀医の診察をして終了。 麻酔科医の先生には、麻酔後の吐き気が心配であると伝え、あらかじめ吐き気止めを入れてもらうこととしました。また、執刀医の先生から、職場用に診断書を出していただきました。私自身も、仕事にそんなに支障が出るとは考えていなく、
ドクター「診断書に何書けばいいかなあ?」
私「ですよね(笑)」
ドクター「3日間安静が必要にしとくか。取る量も少ないし、大丈夫だと思うけど。」
のようなやり取りがありました。

6.自己血採血
2018年1月。
自己血採血。私は取る量が少ないので、1回だけです。献血のようにベッドに座って、テレビをつけてもらい、採血をしました。 採血にはコーディネーターさんは同意しないので、一人で行きます。採血後は点滴です。
そして、食生活とかの説明を受けました。執刀医の先生の診察があり、鉄剤の処方もしなくて良いでしょうとのことでした。入院案内を聞いて、やはりワクワクしてきました。

7.入院
2018年2月。
いよいよ入院です。100円ショップで必要な物を買いそろえて行きました。入院着は借りるかどうか迷い、インターネットで手術をする場合は借りたほうが良いとのことで、借りることにしました。
朝10時に入院受付を済ませ、待つこと15分、病室へ案内されました。血液内科の個室です。同室の方に気を使うのや、苦しんでいる姿を見るのが苦手なので、個室の配慮は大変ありがたいです。 今日から4日間、この部屋を一人占めできると思うと気分が上がります。 入室までは母とコーディネーターさんがいましたが、今日は特にやることもない為、明日からの予定を簡単に確認した後、帰っていきました。
私は入院着に着替えますが、この日は健康そのものな為、ベッド上にいることにソワソワし、いつ看護師さんが入ってくるのかわからないのにもソワソワし、病室隅の面会者用の椅子に座ってずっと本を読んでいました。 身長、体重、血圧を測り、弾性ストッキングのサイズを測り、麻酔科医の診察を受けます。T字帯、腹帯を病院の売店で購入しました。 明日、明後日はシャワーを浴びられないだろうとのことで、夕方にシャワーの予約を入れてもらいました。病棟の皆様の最後に使わせてもらい、時間の制約なく、お湯も張ってあり、さっぱりしました。 夜になって、執刀医の先生は今日出張とのことで、代理のドクターがあいさつに来られました。昼食、夕食もおいしくいただきました。21時以降は絶食で透明水分のみとのこと。胃酸の分泌を抑える薬を飲んで就寝。ぐっすり寝ました。

8.採取
当日朝。まだ実感がわきません。朝イチ9時からの手術だからなのか、朝の3時半に看護師さんが採血に来ました。 朝早くからお疲れ様です。6時に体温と血圧を測るタイミングで起床し、洗面。7時には胃薬2回目と、恐怖の浣腸です。浣腸は病室のベッドで寝て行い、その後自力でトイレへ行きました。 恥ずかしさよりも不快感がすごかったです。終わった後は何事もなかったように病室へ戻り、くつろいでいたところ、手術着と弾性ストッキングを持って看護師さんが登場。着替えます。 執刀医の先生もあいさつに来てくれました。手術室まではベッドごと移動することのこと。看護師さん2人でガラガラと移動します。 移動してくれた看護師さんが同じ歳だったようで「すごいね!」と言われました。すごいことをしている実感はなく、返答に少し困りました。
さて、いよいよ手術室です。同じ時間に手術を受ける、他の科の患者さんも続々来ます。 病棟看護師から手術室の看護師にバトンタッチされ、開始です。点滴を刺し、血圧計を巻かれ、麻酔科医の先生に優しく話しかけられていました。 「これから眠くなるから、頑張らないで自然に寝てね」と話しかけられている時点では全然眠くなかったのですが、もうその後の記憶がないってことはすぐに寝たんだと思います。
※採取
採取後、声をかけられて目を覚まします。手術中の記憶は全くなく、意識はおぼろげで、最大限の力を振り絞って会話ができる、という状態。 名前と、今いる場所を言ったような。その後、ベッドごと病室へ戻ります。頭がぐらぐらして酔いそうだな、と思ったような気もしますが、あまり覚えていません。 病室へ戻った後も、ドクター、看護師さん、コーディネーターさん、母等に話しかけられましたが、受け答えするのがやっとで覚えていません。 酸素マスク、腰の下にあった止血の為のあてもの?が邪魔だと思った記憶があります。それを喋ったような記憶もあります。しばらくして、病室内歩行可となり、その2つは外れました。 術後アンケートも、口頭でやっとのことで答えました。その日はもう寝たり起きたりで、やっと目がはっきりしたのは夜19時くらいでした。 心配してた吐き気は、一回ちょっと気持ち悪くなったくらいで大丈夫でした。人生初の全身麻酔の体験でした。

9.採取後
手術後、何が一番不快だったかというと、尿道カテーテルです。 いつ取れるんですか、と聞いたところ、「抜いてもいいが病棟内歩行可となるまではベッド上での排泄となります。 明日の朝(採取翌日)の診察で可になると思う」とのことで、尿瓶が嫌だったので我慢することとしました。 具合は悪くはないけど、点滴、尿道カテーテル、パルスオキシメーターを気にしながら寝るのは難しかったです。 あおむけで寝るのも疲れてきたので、膝を立ててみたり寝返りを打ってみたり。おっかなびっくりでしたが、そこまで痛みはありませんでした。
朝の診察後、カテーテルが外れました!点滴は退院日の朝までやるらしく、ちょっとの間外してもらって着替えをして、顔も洗ってやっと人間に戻った気分です。 シャワーを浴びれないのでドライシャンプーを使ってみました。爽快感は多少あります。そして、朝食をいただきます。 おとといの夜から何も食べてないので、若干お腹がごろごろしましたが、大丈夫でした。 この日も点滴を気にしながら本を読んで過ごしました。後は個室なのをいいことに、スマホでドナー体験談を読み漁ってました。 微熱が出ましたが、病室も暖かかったし、骨に傷をつけるので出ることもあると事前情報で知っていたので許容範囲です。具合は全然悪くなく、腰も重だるい程度、傷口も触られても痛くないです。

10.退院
優雅に朝食をいただき、診察を受け、点滴が終わると退院です。体調は全然悪くないのですが、大事を取って休みを1日余分に取っていたので退院翌日も休みです。 迎えに来てくれた家族からは抵抗力の弱った病人扱いを受け、心外ですが、安静にしてみるつもりです。安静にしつつ、自宅で洗濯や掃除をし、今、この記録を書いています。

11.提供してみて
大変ありがたい体験をさせていただき、この場を借りて御礼申し上げます。
終わってみると、というか正確にはこれから採取後健康診断があるわけですけど、あっけないものでした。 私の採取日に、相手方の関係者の方がこちらの病院へ来ていて、骨髄液を持って帰ったそうです。何で運んだんでしょう。新幹線かな?

以下、感じた点をいくつか述べます。
・コーディネーターさんの「いつでも辞退できます」というスタンスについて。
 ボランティアであり、強制できないのはわかるのですが、私としては「あなたの力が必
 要なんです!」くらいで来られたほうがやる気が出るように思います。
・家族の同意が必要な件について。
 成人しているのに自分の行動を両親に反対され、それを説得するというのは正直面倒で
 した。同意と言わず、身元引受人くらいでいいのでは。
・術後アンケートについて。
 人によるのかもしれませんが、意識がはっきりしないままアンケートに答えて、ちゃん
 と答えられた気がしません。次の日等、日をずらしたほうが正確に聞けると思います。

最後になりますが、執刀医の先生、麻酔科医の先生、看護師さん、コーディネーターさん、家族、職場、バンク事務局等、様々なところを巻き込んでの採取でした。 特に、ドクター、看護師さんの対応や笑顔をには心洗われました。移植の相手方にも良い方向へ進むことを望みます。

これから提供される皆様、気負わず、小旅行感覚で行ってこれますよ!



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